夏の散歩、日中は暑すぎて無理…ドッグランもバテバテ…
「うちの子、もっと夏を楽しめたらいいのに」と感じていませんか?
実は、“水遊び”を取り入れることで、愛犬の夏の生活は大きく変わります。
本記事では、ドッグイベントで毎年数百頭の水遊びデビューを見届けてきた筆者が、怖がりな犬でもプール好きになるための3つのステップと、おすすめのプール情報をまとめてお伝えします!
犬が水遊び大好きになる!3ステップのプールデビュー法

Step1|必ずライフジャケットを装着しよう
- 初めて水に入る犬の多くがパニックに。
- 胴長犬種(ダックスなど)は回転しやすく危険。
- 浮力サポート付きで取っ手つきのタイプがおすすめ。
最初から上手に泳げる(犬掻きができる)子もいますが、経験上できない子が多いです。
前足をバタつかせて前に進まず沈んでいく子、回転を始める子(ミニチュアダックスのような胴が長い犬種が多い)が多く、いきなり生身だと恐怖心をいたずらに増長させるだけで得策ではありません。
また、トラウマになればもう二度と水辺に近づいてくれないかもしれません。
まずはライフジャケットを装着し沈まない状態にすることが重要です。
また、背中に取っ手(引き上げ用の救助ハンドル)がついているジャケットであれば引き上げるときにとても便利です。
昔はS・M・Lぐらいしかサイズがなく、小さすぎる子は抜けてしまう危険性がありましたが、最近は細かく分かれていますのでうちの子のサイズに合った物を選んで購入してみてください。
おすすめライフジャケット
RUFFWEAR フロートコート
背中に救助ハンドル+リード装着可能。高浮力でフィット性も良好
EZYDOG DFDブースト
背面ハンドルと高耐久素材。サイズ展開豊富

Step2|飼い主も一緒に応援!声がけ&褒めが最強
- プールに放置はNG!不安な気持ちが伝染します。
- 一緒に入って声をかけながら応援&褒める。
- 呼び戻し練習と組み合わせればさらに効果的!
うちの子をプールに入水させて見守っているだけの飼い主を見かけることがあります。ワンコの立場に立って考えたときにどう思うでしょうか?とても不安だと思います。
理想は飼い主が一緒に入り、名前を呼んで戻ってきたら思いっきり褒めてあげることです。
プールに入れない場合は外から名前を呼んであげてください。

私たちはハイテンションが大好きだワン!高めのトーンで恥ずかしがらずいっぱい応援して、たっぷり褒めてね♪
飼い主自身が不安な表情を浮かべたり「かわいそう」とか感じていると犬にも伝わります。
「自分が水遊びしたり、泳いだら飼い主が喜んでくれている」という条件付けが非常に重要です。
ただ眺めていたり、心の中でエールを送るのではなく、しっかりと声を出してテンション高く一緒に泳いでいる気分になって接してあげてください。
飼い主が喜んでいる、楽しんでいることが最高のご褒美であり上達の近道なのですから。


Step3|うまくいかなくても諦めない
- 犬掻きが最初からできる子は稀!
- 褒めながら、テンション高く励ましてあげて
うまく泳げない子(犬掻きができない子)は、前足をぴーんと伸ばしバタバタさせます。そして、水しぶきが高く上がります。その様な姿を見て「あーうちの子は犬掻きができないんだな」とすぐに諦めてプールから引き上げる飼い主がいます。
最初から、犬掻きができると思っている飼い主は実際多いですが、最初からできる子は稀です。
大切なことは、辛抱強くチャレンジし、励まし、応援し、飼い主のもとにたどり着いたらたっぷりを褒めてあげることです。そうすると、犬は順応力が高いですから徐々にうまくなっていくのがわかります。
人間の子供だっていきなり泳げる子はいません。根気よく取り組めばほとんどのワンコが泳げると言っても過言ではありません。辛抱強く付き合ってあげてください。
犬に水遊びをおすすめする3つの理由【熱中症対策にも】


① 夏でも安全に運動できる
- 散歩ができない真昼でも涼しく運動できる。
- プール=日中の熱中症対策にも最適!


② ダイエットに効果的
- 水の抵抗と浮力で関節に負担が少ない。
- 運動が苦手な犬でも脂肪燃焼が期待できます。
③ シニア犬にも優しい運動
- 自力で立てない子でもプールなら動ける。
- 筋力維持・リハビリにも活用できる。
シニアになって新たなことを覚えさせるには時間がかかります。また、それが精神的負担となりより重い病気にかかれば元も子もありません。
年齢が若ければ若いほど順応力が高いので将来のことを考えて少しでも早く取り組むことが肝要です。


水遊び時の注意点【安全第一で楽しもう】


- 1回10分以内を目安に休憩を入れる
- ワンコは想像以上に体力を消耗しています。しばらく地上で休憩をさせてから、再度入れてあげてください。
- 水を飲みすぎないよう見守る
- 心疾患・皮膚疾患のある犬は必ず獣医師に確認
- ライフジャケットのサイズ・装着ミスに注意
- ライフジャケットもサイズ違いや付け方の不具合で足が紐に絡まったりすっぽり抜けてしまうことがあります。そうなると、いきなり自分の力だけで泳ぐことになるワンコはパニックを起こしたり、溺れてしまうワンコもいます。
- 絶対に目を離さないこと
自宅の庭でプールデビューをさせるならこれ一択!


爪で引っ掻いて空気が抜ける心配もないフレーム式のプールがおすすめです。あまり水を入れすぎると水道代がバカにならないので、犬の足がかろうじて届かない程度の水深で大丈夫です。
暑い夏はテントも必需品ですね!


【関東編】プールデビューにもってこいのおすすめお宿2つを厳選!
プール好きワンコの聖地といえば「ドッグリゾートWoof」ドッグイベントクラブ運営時代にもこちらのプールで多くのイベントを実施させていただきました。
何と言っても25メートルプールは圧巻!大型犬も十分に満足できます。
基本飼い主がプールサイドからサポートすることになりますが、ロングリードなどをうまく使用して呼び戻しチャレンジしてみてください。(小型犬用のミニプールもあります。)
ドッグリゾートWoofワンコはもちろん、飼い主も大満足できるドッグリゾート施設といえばここ。こちらもドッグイベントで何度かお世話になっています。
様々なタイプの水遊び施設があり、水遊びデビュー犬からスイスイ犬まで幅広く楽しめます。とことん弾けちゃってください!!
小谷流の里 ドギーズアイランド泳ぐことが大好き先住犬「かおるこ」の話
我が家の先住犬「かおるこ」は当初は水が苦手でした。ですが、あるアウトドアイベントで湖畔に行き泳がせることになりました。


ライフジャケットを着たうちの子をボートで沖に連れて行きそこから入水させます。私たち夫婦は岸から我が子を呼び続けます。必死に泳いでくるうちの子に感動し、たどり着いた時には涙して褒めまくりました。
それから、徐々に水が好きになり、泳ぎが上達し、最終的には水を見ると興奮し、自ら海や川に入り波に乗りながら気持ちよく泳いでいました。投げ入れたボールもくわえ戻ってきては「もう一回投げろ」と何度も催促。挙句、他のわんこが置いてきてしまったおもちゃも全て回収してきてくれました。
彼女が水遊びが大好きになってくれたおかげて夏の楽しい思い出がぐんと増えました。(天国でも水遊びしているかな・・・。)
愛犬の泳ぎ方ご指導します。

