愛犬がドッグランでしつこい犬に出会ったときのたった一つの対処法は?

愛犬をドッグランへ連れて行き嫌な思いをした経験のある飼い主は多いと思います。

「追いかけられたり」「マウンティングされたり」「吠えられたり」「噛まれたり」「喧嘩をふっかけられたり」

「うちの子が楽しく遊んでいる姿を見たかったのに・・・。」と残念な思いをしたはずです。

では、愛犬が「しつこく」された場合の対処法はどうすればいいでしょうか?

誤った方法をとると、うちの子に大きな傷を背負わせることになります。

今から正しい方法をお伝えします。

とても簡単です。

ぜひ実践してみてください。

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目次

いち早く退避する

結論から言いますと「いち早く退避」

そのドッグランからすぐに出てください。

「慣れる」とか、「これがお勉強(社会化教育)」とか、「弱虫」だとか思わなくていいです。

とにかく出てください。

トラウマにさせない

理由は「トラウマ」にさせない、させたくないからです。

我が家の先住犬の話です。

子犬の頃、初めてドッグランに連れて行ったのですが、いきなりある犬種のワンコに噛まれてしまいました。

それから、その犬種を見るたびに怯えたり、威嚇したりと幼年期の恐怖体験が消えることなく天寿を全うしました。

また、ある飼い主のワンコは、黒い色の犬に嫌なことをされてから、黒い犬が苦手だと言ってました。

恐らく、同様の経験をしたご家族は多いと思います。

たった1回の嫌な経験が一生消えないトラウマとなって残ってしまう。

その心の傷をつけるためにドッグランに行くわけではないですよね?

ましてや、子犬の頃にそのような体験をすれば愛犬を長期間に渡って苦しめることになります。

「なんでこっちが外に出なければいけないんだ」とか思ったりもしますが、結局苦しむのは愛犬です。

まずは、退避した上で施設スタッフさんがいる場合は相談するなりしてください。

愛犬に一生のトラウマを与えない為にもいち早くドッグランから外に出る

速やかに退避すべき事例

追いかけられる

追いかけられている姿を見て「追いかけっこして遊んでいる」と勘違いされる飼い主さんがいます。

追いかけている側の飼い主さんも同様に思っていたりします。

果たしてそうでしょうか?

飼い主のそばで震えながらじっとしているのに、他のワンコが向かってくるのが嫌で逃げていませんか?

尻尾が下がっていたり、足の間に巻き込みながら走っていませんか?

追いかけられるのは一方的ですか?(攻守交代になることはありませんか?)

そういった場合は、楽しんでいるのではなく嫌がっている可能性が高いです。

リードをつけて速やかに引き離し、ドッグラン内の別の場所に移動し、相手のワンコも関心を示さなくなればまたフリーにさせてあげてください。

また、追いかけられそうな雰囲気であれば、速やかに退出し、別のドッグランがあるのならそちらに移動するか、相手のワンコが退出するまで中に入るのは控えましょう。

マウンティングしてくる

子犬の頃にドッグランデビューをしていきなりマウンティングされるとどうしていいかわからなくなりますよね。

ご存知の方も多いとは思いますが、何も性的な欲求ばかりではなく、優位性を示すためだったり、エネルギーの発散だったり、オス、メス関係なく行う子はいます。

マウンティングをされている側が対応するのは難しかったりしますので、基本している側の飼い主が徹底的に監視をしてやめさせるか、ドッグランの利用を控えてもらうのが本来は理想です。

一度マウンティング対象としてマークされると、一時は関心がなくなり別の場所に行ったりしますが、しばらくしたのちに、またきて再開する子もいたりします。

この場合も、速やかに退出することが望ましいと考えます。

愛犬が雌犬でヒート(生理)中の場合はそもそも中に入ることは避けてください。(ドッグランのルールで決まっている所も多いです。)

吠える・噛まれる・喧嘩をふっかけてくる

愛犬の命に関わります。

無条件に退避しましょう。

臆病(シャイ)な子は、吠えられ続け追い込まれると「窮鼠猫を噛む」状態で反撃する可能性があります。

その結果、相手のワンコも面食らって怯んだり、逃げたりした場合、「追い返した」と言う成功体験を掴み、この日をきっかけに吠えたり、噛もうとしたりする子になってしまうこともあります。

どちらにせよ良いことは何もありません。

ドッグランの外に出ましょう。

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ドッグランの外に出る際の注意ポイントは?

愛犬がケガをさせられる状況以外では、抱っこはせずになるべくリードをつけて退出するようにしてください。

「怖がると抱っこしてもらえる」と言う条件付けがなされ抱っこ癖がついてしまいます。

特に小型犬などは飼い主が抱き抱えることで大型犬を見下せる状態になり一気に気が強くなる子が多くいます。

私はその子達を「シャイだけど気が強い」と言ってます。

小型犬のしつけ相談では経験上7割ぐらい、それが原因で悩んでいる飼い主がいます。

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人類皆犬友達ではない

同じ犬であっても他人は他人です。

今日、ドッグランで初めて会った犬と友達になれって言うほがおかしいと思いませんか?

犬は成犬になればなるほど、他の犬と一定の距離感を保つようになります。

また、家族との絆が強ければ強いほど、他集団は警戒すべき対象となります。

私は、ドッグランは他人の犬と遊ばせる場所ではなく、飼い主と遊ぶ場所だと考えています。

詳しくは、下記ブログをご一読ください。

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そのドッグラン無法地帯ではないですか?

何処の馬の骨かわからない、どれだけコントロールされているかわからない犬がノーリードで走り回っている場所にいきなり大事な愛犬を飛び込ませるのって危険だと思いませんか?

私の経験上、ドッグランで走り回ったり、追いかけたり、マウンティングしたりするワンコは大抵飼い主が呼んでもすぐに戻らない子が多いです。

それらの子たちが喧嘩モードになったときに、誰もすぐに止められない可能性があると思えば怖くありませんか?

私は無法地帯に我が子を入れることはしません。

必ず、どのような子がいるか、コントロールできているかをチェックするようにしています。

ぜひ、ドッグラン内に入りいきなりリードを外すのではなくてしっかりと観察をするようにしてください。

逆に、愛犬がしつこくする側にならないよう、しっかりとしつけを行い、一定のコントロールができる状態でドッグランに入るようにしましょう。

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まとめ

ドッグランは、普段リードを繋げての散歩がメインのご家族にとっては最高の場所です。

それだけに、期待値も膨らんだりもしますが、うちの子が喜んでいる姿を見れずに、他のワンコにしつこくされて逃げたり、怯えたり、震えたり、最悪怪我をするようなことがあれば何しに行ったのかわからなくなります。

特に臆病(シャイ)な子は要注意です。

そこでのトラウマは一生消えないかもしれません。

そうなる前に速やかに外に出てください。

あるいは、明らかに相性が悪そうなワンコがいる場合は入るのをやめてください。

いずれにせよしっかりと「観察」をし自己防衛を図りましょう!

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