愛犬とハイキングは冬山がおすすめ。その理由を専門家が解説。

「ハイキング」といえば、桜が咲き乱れる春や新緑、紅葉シーズンなどを想像される方が多いと思います。

確かに、これらの季節は目を存分に楽しませてくれます。

ですが、「愛犬と自然を感じながらのんびり歩く」ということにスポットを当てた場合、冬山がおすすめだったりします。

その理由を、年間300日以上ドッグイベントを実施してきた筆者の経験をもとに解説します。

目次

冬山がおすすめ理由とは?

私が冬山を愛犬と歩いてきたなかで思うメリットをお伝えします。

虫が少ない

蚊や、ダニ、ノミ、ヒルなど飼い主にとっても、愛犬にとっても厄介です。

私もピークとなる春から夏あたりに愛犬を連れて山登りに出かけたあとは、ノミやダニの駆除に時間を要します。

特に、長毛種だと大変です。

その点、冬山は少なめです。

それだけでも気持ちがかなり楽になります。

草木が生い茂っていない

草花を愛でながら歩くのも魅力的ですが、場所によっては視界を遮るぐらい生い茂っているコースなどもあり、かき分けて進むのを躊躇う方もいると思います。

犬の体高だとジャングルにいるかのような感覚になるかもしれません。

未開の地を突進して楽しむワンコもいますが、多くはある程度整地された道を望みます。

冬山は草木が枯れることにより、登山道もわかりやすく歩きやすいですし、視界良好で遠くの景色を見渡したり、眺めるには最適と言えます。

人が少ない

愛犬とハイキングをする上でこれは重要です。

シーズンに登ると登山道をすれ違うだけでも大変です。

なかには、犬が苦手な方もいますので驚かせてしまい、転倒や最悪崖から転落でもしたら大変です。

愛犬も山歩きを楽しみきれなかったりします。

これは何も登山だけに限った話ではありません。

犬も入れる施設に行く場合は、できる限りシーズンオフに行くのがおすすめです。

愛犬もバテにくい

寒さよりも、暑さに弱い犬の方が多いと思います。

後ほど紹介するスノートレッキング(雪山ハイキング)に参加するワンコ(レトリバー系が多いのですが)のなかには、冬の川でも飛び込み遊ぶワンコもいます。(笑)

寒がりな子がいたとしても、ウェアーを着ることである程度カバーできたりします。(夏は毛皮を脱ぐことはできませんしね・・・。)

近年、温暖化の影響なのか朝方は肌寒くても、日中は暑すぎるなど寒暖差が激しくなってきています。

そのため、日中にワンコと屋外で思いっきり歩けるシーズンがより限られるようになってきました。

冬はその辺り心配なく過ごせるので、愛犬と長時間散歩するには最適なシーズンと言えます。

冬山に登る上で注意点

冬山には危険もあります。

安全に楽しためにも、情報収集や準備をしっかり行いましょう。

防寒対策をしっかと

飼い主の防寒対策はもちろんですが、寒がりな愛犬の場合は機能性に優れたウェアを準備しておくのもいいでしょう。

あと、使い捨てカイロや温かい飲み物、チョコレートなどもあれば安心です。

おすすめのドッグウェアをご紹介。

「アウトドアドッグウェアと言えばアルファアイコン」というぐらいメジャーです。

ハイキングイベントを実施したとき、全頭がこのブランドのウェアを着ていたということも・・・。

サイズも細かく分かれていますので、うちの子に合った1着が見つかると思います。

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低山に行こう

夏だと山頂でも暑かったりしますが、冬であれば標高の低い山でも問題ありません。

日照時間も短い季節ですので、無理なく往復3〜4時間程度で行ける山がベストです。

降雪に注意しよう

しっかり事前に天気予報をチェックし、降雨、降雪予報が出ていればハイキングを中止しましょう。

一般的な天気予報サイトでは山の予報まで詳しく紹介していないことがあります。

できれば、目的地エリア付近の観光案内所や、自治体、施設などのHPでの情報やライブカメラ、リンクしている天気予報サイトを確認してください。

あるいは、直接電話して確認して見てください。

決して無理はしないでください。

1人で行くのは避けよう

冬山に1人で入り遭難や怪我をした場合、寒さにより命の危険にさらされます。

できる限り複数名で登るようにしましょう。

どうしても単独で行かれる場合は、携帯電波の届くコースを選ぶようにしましょう。(地元の観光案内所などに確認をして見てください。)

熊などの出没情報があるコースは避けよう

冬眠しない熊もいるようなので冬山でも安心できません。

万一遭遇したとき、自信と愛犬の身を守りながら冷静に判断することは極めて困難です。

こちらも、事前に予定地の情報を収集した上で、出没情報などがあるようなら柔軟にコース変更をしましょう。

愛犬とハイキングを楽しむ上で注意すること

日常の散歩では、なあなあで大丈夫なことでも、山では大きな事故につながることもあります。

最低限必要なドッグトレーニング、グッズなどをご紹介します。

愛犬がリードを引っ張らないようにする

これは何も冬山に限ったことでありませんが、登山道でリードをぐいぐい引っ張られ歩くのはとても危険です。

転倒や転落リスクが飼い主はおろか、他の登山客にも及びます。

普段の散歩から引っ張らないよう、しっかりトレーニングをしておきましょう。

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呼び戻しトレーニングをしよう

昔、山登りの視察にスタッフと行ったときの話です。

そのスタッフはジャックラッセルテリアを飼っていたのですが、山頂付近でリードを不意に離してしまいそのジャックが逃げてしまいました。

山頂付近を必死に探したのですがなかなか見つからず、一縷の望みをかけて登山口まで戻ったところ、ある登山客が捕獲して、そのジャックを木に繋いでいてくれてました。

どうやら、直線的に山を駆け降りたようです。

たまたまハイカーがいて確保してくれたから良いものの、広大な森のなかで一生見つからなかった可能性もあるわけで笑い事では済まされません。

普段の散歩コースやドッグランで呼び戻しができる子であったとしても、初めていく場所やテンションが上がるとできなくなってしまうワンコもいます。

どんな場所でもできるよう、日常的にしっかりとトレーニングを行なってください。

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ショルダー(肩掛け)タイプのリードを用意する

リードを手に持ちながら山道を歩くのは危険です。

ショルダータイプを使用することで両手が空きますし、ふとした時に手からリードを離すリスクを避けることもできます。

ハイキングの必須アイテムとしてご用意してください。

なお、引っ張るワンコにショルダーも危険ではありますので、引っ張らないようトレーニングもしっかりと行うようにしましょう。

フレキシブルリードは使用しない

伸びるタイプのリードは木に絡まったり、他のハイカーの迷惑にもなりますので利用するのは控えましょう。

万一、使用する場合は伸ばさないようご注意ください。

愛犬も背負えるリュックで行こう

特に小型犬の場合、普段慣れない登り降りや、凸凹道を長時間歩き続けることで限界を迎える可能性があります。(大抵は飼い主が思っている以上に体力はあるのですが。)

そうなった場合に備え、荷物を入れることもできるリュック型キャリーをご準備されることをおすすめします。

長距離自然歩道を歩こう

環境省自然環境局国立公園課国立公園利用推進室 HPより

長距離自然歩道をご存知でしょうか?

長距離自然歩道とは?
 四季を通じて手軽に、楽しく、安全に自らの足で歩くことを通じて、豊かな自然や歴史・文化とふれあい、心身ともにリフレッシュし、自然保護に対する理解を深めることを目的とした歩道です。環境省が計画し、国及び各都道府県で整備を進めています。 昭和45年(1970年)の東海自然歩道の整備に始まり、九州・中国・四国・首都圏・東北・中部北陸・近畿と8つの自然歩道がこれまでに整備され、現在、北海道自然歩道と東北太平洋岸自然歩道の整備が進められています。整備が完了すれば、全国の自然歩道の総延長は約27,000kmとなります。
 家族向けのコースから本格的な健脚コースまで、各地の見どころを楽しく歩けるようになっています。

環境省自然環境局国立公園課国立公園利用推進室 HPより

私はプライベートで愛犬と子供を連れて、自然歩道の一つである「関東ふれあいの道」の神奈川コースを歩いていました。

関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方の一都六県(東京都、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県、神奈川県)をぐるりと一周する長距離自然歩道です。総延長は1,799kmで、東京都八王子の梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、太平山、筑波山、霞ヶ浦、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。美しい自然を楽しむばかりでなく、田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。多くの人々が利用できるよう10km前後に区切った日帰りコースを160コース設定しており、それぞれ起終点では鉄道やバス等の公共交通機関を利用できるようになっています。

神奈川県コースは、三浦半島から湘南海岸を通り、大磯から北上して丹沢山麓、峰の薬師を通って起点の東京都と結ぶ、延長197.2km、17コースが設定されています。バス等の連絡区間を含めているため、実際に歩く区間は153.9kmです。

神奈川県HPより

多くの皆さんにもこの楽しさを味わってもらいたいと思い、ドッグイベントとして実施もしました。

まずは、初心者でも気軽に歩ける距離、冬でも雪などの心配のないエリア、コースから歩いてみてください。

愛犬と一緒に制覇目指して頑張ってください!!

長距離自然歩道HPばこちら

私も全コースを調べているわけではないですが、犬連れ禁止のコースもあるかもしれません。事前に確認をしてください。

まとめ

「刺激」と「適度な運動」を非常に活発に行なっている犬より、そうでない犬の方が認知症発症率が約6.5倍高いという研究成果が出ているようです。

詳しくは下記記事をご覧ください。

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愛犬に対しさまざまな「刺激」の与え方はあると思いますが、普段と異なる場所で、かつ凸凹した道を歩くことも有効だと私は考えています。

また、人間に関していえば「1日8000歩、そのうち早歩き2000歩」歩くことで、あらゆる病気を遠ざけることができるといった研究成果も出ています。

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犬と散歩は切り離すことができません。

「飼い主が楽しければ愛犬も楽しい」

これが私の経験に基づく実感です。

ぜひ、愛犬と「踏破」という同じ目標に向かって、その第一歩として冬山デビューをして見てください。

ちなみに、よりライトな「駅から散歩」もご案内しています。

よろしければ、こちらもご覧ください。

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