「毛が抜けにくい」犬種としてよくピックアップされる小型犬は下記の通り。
- トイプードル
- ミニチュアシュナウザー
- シーズー
- ヨークシャーテリア
- ビションフリーゼ
- ミニチュアピンシャー
- パピヨン
- マルチーズ
- 狆
実態はどうなのか。
これらの犬種を飼われている、あるいはトリマーさんなどがSNSで発信されている情報をまとめてみました。
なお、感想をそのまま掲載しています。
当然、同じ犬種でも飼い主によって感覚は異なると思います。
その辺りを踏まえて参考にしてください。
トイプードル
被毛はシングルコート。
- 平均1ヶ月に1㎝毛が伸びる
- 絡みやすいからブラッシングが必須
- 伸び続ける毛を放置し毛玉になると皮膚病になることも
- 体臭が少ない
- パサパサ毛のケアは必須
- トリミングは約1ヶ月に1回連れていく
- 自分の毛で眼球を傷つけてしまうことがある
- セルフシャンプーの際、毛を伸ばしながら乾かすのが大変
- 耳の中に毛が生えて痒くなりやすい
- 雨に濡れたら大変
ミニチュアシュナウザー
被毛はダブルコート。
- ずっと毛が伸びるので毛玉ができやすい
- ほっとくとグングン伸びて羊のようになる
- 全く抜け毛ない、驚くほど少ない
- 夏毛冬毛の生え変わりはなくほぼ抜けない
- こんな抜け毛の少ない犬種ははじめて
- 日々のブラッシングは欠かせない
- 定期的にトリミングが欠かせない
- ケアを怠ると皮膚病になりやすい
- 部位によってブラシを変える必要がある
- 体臭もほぼゼロ
シーズー
被毛はダブルコート。
- 被毛や肌のケアに手がかかる
- 目や耳のケアが大変
- 毛が繊細なので日々のブラッシングは必須
- すぐ絡んで毛玉が抜ける
- ひたすら毛が伸び続ける(顔、耳の中、足の裏、指の間など)
- 毛が長く目にあたり掻いてしまう
- 皮膚はあまり強くない
- フケが多い
- 涙やけが目立つ
- 2日に1回ぐらいのブラッシンと週1のシャンプーが必要
- 抜け毛が少ないといいつつも掃除機の吸い込み部には結構絡まっていた
- 1ヶ月洗わないと独特のシーズー臭がする
ヨークシャーテリア
被毛はシングルコート。
- ケアが大変
- 自分の毛で転ぶ・絡まる
- 耳毛のケアも欠かさず必要
- 絹糸のように細く長い被毛なので毛玉ができやすい
- 毎日のブラッシングが必要
- 果てしなく伸びるのでカットが必要
- 抜け毛は見たことないレベル
- 独特の体臭がある
- 油がきつい
- 月1回のトリミングは必須
- 乾くのが早い
- 抜け毛が少ないとはいえ一緒に寝ると布団が毛まみれになる
ビションフリーゼ
被毛はダブルコート。
- 夏の抜け毛はすごい
- 毛玉が多い
- 毛が白いので涙やけやヨダレやけなどのケアが大変
- ブラッシングをこまめに行う必要がある
- トリミングが大変
- ビジョンの飼い主はこまめさが問われる
ミニチュアピンシャー
被毛はシングルコート
- 短毛だけど抜け毛が激しい
- 毛が伸びないからカット代必要なし
- 週2ぐらいお風呂に入れると抜け毛はマシ
- お風呂に入れて抱っこすると腕や、お腹が毛で真っ黒になる
パピヨン
被毛はシングルコート。
ただし、系統によってはダブルコート。
- 抜け毛も多い
- 毎日のブラッシングか欠かせない
- 抜け毛が少ないと聞いていたけど毛だらけになる
- 抜け毛半端ない
- 体臭は少ない
- 夏前はよく毛が抜ける
- 抜け毛が少ないなんて嘘
マルチーズ
被毛はシングルコート。
- 長くて細い被毛で絡まりやすく毛玉ができやすい
- 毎日のブラッシングが欠かせない
- 体臭がほとんどない
- 涙やけになりやすい
- すごく毛が伸びる
- トイレ(排泄)のとき毛が汚れる
- 純白な毛をきちんとケアする必要がある
- 耳毛のケアがマメに必要
狆
被毛はシングルコート。
ただし、少なからずダブルコートも存在。
- 換毛期は特に毛が抜ける
- 抜け毛が半端ない
- ブラッシングをしたら抜け毛が1頭分ぐらい出た
- 寒いと抜け毛が増える
- パグ以上に毛が抜ける
- 抜け毛は柴犬並み
- 抜け毛が少ないはもはや都市伝説
おすすめグッズ
先住犬は毛が抜けにくい長毛種で油断するとすぐに毛玉ができていました。
日々のブラッシングって重要ですね。
毎日使うものだから良いものをおすすめします。
ファーミネーター
不要なアンダーコートを除去することに特化し開発されたブラシ。
「驚くほどごっそり抜け毛が取れる」と評判です。
ピロコーム
日本製で根強い人気があります。
からみ毛を引っ張る事が無く肌を傷める事もないので、ペットはおとなしくしています。ペットも飼い主も気持ちが良いブラシです。
抜け毛がゴッソリと取れます。カーブしたくし歯が被毛の奥から抜け毛をゴッソリと掻き出します。
ハンドルはいろいろな握り方ができて、疲れずいつまでも優しく梳かす事ができます。ペットの被毛を傷めません。太くエッジの無い形で自己潤滑性素材のくし歯はキューティクルを傷め難く、毎日使っても毛切れやヒキツレが少ないので美しい毛並みを保ちます。
ディアトリベー合同会社 製造・販売元HPより
ステン・プロスリッカーブラシ武蔵
トリマーさん推奨の商品(日本製)です。
こだわりの逸品。プロが選ぶ3つの理由
・サビにくい18-8ステンレス針採用。
・極厚ラバー(天然ゴム製)により強度倍増。
・仕上げ重視の密着タイプ(ソフト・ハードとも)
岡野製作所 公式HPより
ケアを嫌がらない子に育てよう
基本、どの子もいきなりブラシに慣れるわけではありません。
子犬のうちからトレーニングをしっかりと行うことが望ましいです。
下記記事をご確認の上取り組んでみてください。
まとめ
「毛が抜けにくいなんて嘘だ」といった飼い主自身のリアルな感想って重要ですよね。
犬種図鑑に載っている特徴はあくまで一般論であって、同じ犬種でも個体によって大きく異なっていたりします。
とっかかりとして、それらの情報を参考にしつつも、リアルにその犬種を飼われている方の情報をSNSや、実際にお会いして直接伺うことをおすすめします。
理想は、対象犬種を繁殖しているブリーダーさんに会いに行くことです。
私も全国のブリーダーを巡りながら「ここまで違うのか」と実感しています。
ぜひ、イメージで衝動飼いはせずに希望犬種の真の特徴をしっかりと把握して子犬選びをするようにしてください。
一方、どんな犬でも多少の差こそあれ毛は抜けますし、ケアは日々必要です。
さらには、吠えることだってありますし、食事を与える必要があり、排泄もすれば病気にもなります。
決して、犬ロボットではありません。
それらをひっくるめて犬を飼う覚悟はあるかが問われていると思います。
今回、取り上げた各犬種の投稿主全員に言えることは、皆さんなんだかんだ言ってもその犬種が「大好き」だということです。
長所も短所も含めて愛おしい。
そういったワンコに巡り会えるといいですね。