愛犬が飛びついてくるのをやめさせたい場合の方法は「一貫性」を持つこと

「愛犬が飛びつくのをやめさせたい」

と言った悩みをお持ちの方がご覧になっていると思いますが、それは、決して攻撃的ではなく、嬉しくて飛びつくことに対してがほとんどではないでしょうか?

(攻撃的なら今すぐ専門のドッグトレーナーさんに駆け込む必要がありますが…。)

複雑な悩みかもしれません。

ただ、エスカレートすると転倒などの危険があり(実際あったかもしれません)、別の形でうちの子に喜びを表現してもらいたいと願っているかと思います。

今回は、飼い主やその家族に対しての飛びつきをやめさせる方法を解説します。

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目次

成功体験の積み重ね

犬は、ある行動の結果が自分にとって良いこと(飼い主にとって良いこととは限らない)であれば、その行為を強化していく習性があります。

例えば、ご飯をあげるタイミングをイメージしてみてください。

  • おすわり(まて)をしたあと
  • 吠えたあと
  • 興奮して走り回ったあと

上記いずれかのあと毎日食事を与えていたらどうでしょう?

「大好きなものをもらうには、それらの行為をすれば良いのだ」

と考え何度も行うようになります。

そして、それは日に日に強化されていきます。

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「要求吠え」や「落ち着かない」などで悩まれている飼い主も多いですが、その原因を作っているのがご自身だったりもするわけです。

今回の件に置き換えた場合、子犬の頃から自分に飛びついて喜んだり、じゃれたりしてくる愛犬に対し、可愛らしさと嬉しさのあまり、飼い主もテンション高めで日々接していたらどうでしょう。

容易に想像はつくと思います。

「飛びつき」は飼い主と愛犬との共同作業によって完成させていると言えます。

対処法は?

飼い主にとって望まない行動をやめさせたいときにまず行うのは「無視」です。

集団社会を送る動物にとっては堪えます。

母犬も子犬が気に入らない行動をすれば多用します。

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従って、飛びついてきたときに「無視」をすればいいのです。

具体的には、愛犬が飛びついてきた場合、冷静に言葉をかけず前足を下ろしてあげます。

飛びついてくるたびに下げます。

重要なことは「落ち着いて」です。

例えば、家に帰り玄関で尻尾をふり全開で歓迎してくれる我が子に対し、両手を広げ、声のトーンをあげ「ただいま」と弾む声で言おうものなら、愛犬も同じテンションで出迎えるはずです。

その勢いで飛びついてきたとしても愛犬を責めることはできません。

ちなみに、我が家の場合、私が家に帰っても2頭の愛犬による出迎えはほとんどありません。

むしろ、顔すら出さず、しばらくしてのそのそとやってきたりします。

私も、いちいち愛犬を呼び、数年ぶりの再会のような「ただいまの儀式」を行いません。

「飛びつき」をやめさせたいのであれば、そのような状況に持っていかないことが大切。

「無視をして前足を下ろす」を根気よく続けてみてください。

大切なことは一貫性

実は口では「飛びつきをやめさせたい」と言いながら、本音では「満更でもない」と思っている飼い主もいます。

「嫌じゃないんでしょ?」

っと、愛犬も心を見透かしています。

本気で思っていないのに「○○ちゃんダメでしょ」と表面上は言うことって、大なり小なり誰でも経験があると思います。

しつけ教室でも「本気でやめさせたいと思ってないでしょ?」と質問すると図星で苦笑いしたり・・・。

本音は「都合よく、TPOに応じて、飛びついたりつかなかったりしてほしい」だったりします。

ですが、実際はそうなりません。

当然ですが、同じ行動なのに褒められたり、叱られたり、無視されたりすると愛犬だって混乱します。

大切なことは「一貫性を持つ」ことです。

例えば呼び戻し。

今日は名前を呼んで帰ってくるまで徹底的にトレーニングを行ったけど、翌日は中途半端なところでやめたとします。

その場合、愛犬は「名前を呼ばれても戻らなくてよかった」という経験を重んじ従わないことが往々にしてあります。

「だって、この前戻ってこなくてよかったじゃん」と言いたげに・・・。

積み重ねてきたことがパーになります。

中途半端なしつけは誰にとってもプラスではありません。

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本気で「飛びつくこと」をやめさせたいのであれば、心では嬉しかったとしても、徹底することが重要なのです。

さらに、理想を言えば「家族全員が」です。

一人でも許す人がいれば、犬はその人の基準に合わせたりします。

仮に、全員飛びつかれないよう気をつけているのに、お父さんだけが許していた場合、その行動を無くすことは難しかったりします。

「家族全員、同じルールで徹底する」

簡単ではないと思いますが取り組んでみてください。

飛びつきを別の方法に変換させる

喜んで向かってきてくれるのに、愛想なく「無視」をするのは嫌だという場合、別の方法でスキンシップをとることを考えてみましょう。

一例を挙げると「飛びついてきた愛犬の前足をそっとおろし、ゴロンと仰向けにしてお腹を撫でる」とか、「予め玄関におもちゃをしまっておき、帰ってきたときに出し少し引っ張りっ子をしてあげる」とかです。

それを毎日行っていけば、自らお腹を見せたり、おもちゃが出てくるのを待ったりするようになります。

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ぜひ、飛びつき以外のコミュニケーション方法を考えてみてください。

まとめ

ドッグトレーニングは「一貫性を持って根気よく徹底的に」が基本中の基本です。

中途半端は愛犬を混乱させるだけです。

ある一つの方法を三日坊主でやめ、新たな方法(テクニック)を探す方がいますが得策ではありません。

「同じことをシンプルに日々積み重ねる」

簡単なようで難しいですがこれしかありません。

「本気で飛びつきをやめさせたい」と思っているのなら、「今日は許しちゃおうかな」という気持ちを抑え取り組んでみてください。

そうすれば、犬は利口で順応性が高い動物ですのでしっかり応えてくれます。

それが信頼関係の構築につながります。

頑張ってみてください!

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