【完全保存版】犬を泳がせる効果と安全対策|水泳の科学・犬種別特徴・おすすめグッズも紹介

夏のレジャーや健康維持として注目されている「犬の水泳」。実は、犬にとって水遊びは単なる娯楽ではなく、心身の健康に深く関係しています。本記事では、科学的根拠に基づいた犬の水泳効果、海・川・湖・プールごとの注意点、犬の泳ぎのメカニズムや犬種ごとの適性、さらにおすすめのライフジャケットやグッズ情報を含め、実体験も交えて詳しく解説します。


目次

1. 犬を泳がせる科学的なメリット

1-1. 運動不足の解消

浮力によって関節への負担が少なく、地上よりも安全に全身運動ができます。股関節形成不全や関節炎のある犬のリハビリにも適しており、8週間の水泳で股関節の可動域が改善したという研究結果もあります。

1-2. 心肺機能と筋力強化

水中の抵抗により筋肉活動が活性化され、心肺機能の向上にも効果的。前肢・後肢・体幹がバランスよく鍛えられます。

1-3. メンタルヘルスへの効果

新しい環境への挑戦や遊び体験が脳を刺激し、ストレスを軽減。エンドルフィンの分泌によって情緒安定にもつながります。


2. 泳がせる前に知っておきたい準備と基本ルール

🦺 ライフジャケットとリードの活用

  • 救助用ハンドルが背中についているものが理想
  • ライフジャケットにリードを装着できるタイプが望ましい
  • 特に海・川・湖では、リードをつけて泳がせるのが基本
    • 実際に沖へ向かって泳ぎ続けてしまう犬もいるため、安全確保に有効

🐶 初めて泳がせるときの注意点

  • 投げ入れないこと
    • 水を怖がる前に投げられること自体が嫌になる可能性も
  • 水面で優しく支え、犬かきを始めたら浮かべるように徐々に入水
  • 様子を見ながら手を離し、安心感のある導入を

🏖️ 遊ぶ場所とマナー

  • ペット禁止区域では泳がせない
    • NGの海水浴場もあります。
  • 地面の温度確認(飼い主が素足で歩いて熱い場合はNG)
    • 砂浜などではまずチェックしてください。
  • 水質が綺麗な海や、川、湖で遊ばせる。
  • 水深は膝〜腰程度が目安。飼い主がすぐに手を差し伸べられる深さで

3. 水辺ごとの注意点と対策

3-1. 海

  • 波が怖くて入れない犬も多い
    • できるだけ海凪のときに遊ばせる
  • 海水を飲みすぎると塩分中毒の危険
    • 泳がせすぎないことが大切
  • クラゲや貝毒などの生物に注意
  • 遊んだあとは真水で洗い流す

3-2. 川・湖

  • 流れの速い場所は避け、静かな浅瀬を選ぶ
    • 犬も気づかないうちに急流の場所に泳いでしまう可能性もあり
  • レプトスピラ菌、青藻などの感染症リスクあり
    • 水質が綺麗な川で泳がせる

4. 犬の泳ぎのメカニズムと犬種ごとの特徴

4-1. 犬の泳ぎのしくみ

犬は本能的に「犬かき」と呼ばれる泳ぎを行います。前肢と後肢を交互に動かし、体幹の筋肉でバランスを取りながら水をかいて進みます。とくに後肢の大腿二頭筋や体幹の腹斜筋が活躍します。

4-2. 呼吸と浮力の関係

水中では常に鼻や口を水面に出し続ける必要があるため、頭部を高く保つ筋力が重要です。短頭種は呼吸器構造上、呼吸効率が悪く長時間の遊泳には向きません。

4-3. 泳ぎが得意な犬種・苦手な犬種

泳ぎが得意な犬種泳ぎが苦手な犬種
ラブラドール・レトリーバーブルドッグ
ニューファンドランドパグ
スタンダード・プードルコーギー
ゴールデン・レトリーバーダックスフント

泳ぎが得意な犬種は、水鳥猟など水作業に適した体格や被毛を持ちます。一方、胴長短足・短頭などの構造を持つ犬は浮力や呼吸の面で不利です。

ダックスフンドが水中で回転し始めると自分では止められなかったりします。何度か、そのようなシーンを見てきました。


5. よくある質問Q&A

Q1. すべての犬は泳げますか?

本能的に「犬かき」はできますが、すべての犬が得意とは限りません。体格や性格により向き不向きがあります。

Q2. 初心者の犬にはどんな導入方法が良い?

浅瀬で水に慣らし、ライフジャケットを着用してサポートしながら徐々に慣れさせるのが安全です。

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Q3. 泳ぎながら水を飲んでしまうのでは?

ボールを咥えて泳ぐと口が開いて水を飲みやすく、水中毒や感染症のリスクがあるため注意が必要です。

咥えたら、ペチャンコになるようなおもちゃが望ましいです。

Q4. 海や湖でライフジャケットやリードは必要?

はい。安全が確保しやすいプールなら、ライフジャケットなしでも大丈夫かもしれませんが、川や海などは突然深くなったり、流れが急になることもあり危険なので必ず装着してください。また、沖に向かって泳いでしまう例もあり、引き戻せるようにしておくためにもリードはつけておいた方が安全です。

過去に、犬が溺れていると思い助けに行こうとした飼い主が、逆に溺れて亡くなったという悲しい事故も発生しています。飼い主もできる限りライフジャケットを着用してください。

Q5. 子どもと犬を一緒に遊ばせても大丈夫?

水辺のリスクは子どもにも共通します。必ず保護者が付き添い、犬と子ども双方の安全を確保してください。

泳いでいると飼い主に近づいて体に乗っかろうとする犬もいます。大型犬で相手が子供だったりする場合は危険です。子供も足が届く場所で一緒に遊ばせるようにしましょう。


6. おすすめの水遊びグッズ

6-1. ライフジャケット(救助用ハンドル・リード装着可能)

RUFFWEAR フロートコート

背中に救助ハンドル+リード装着可能。高浮力でフィット性も良好

EZYDOG DFDブースト

背面ハンドルと高耐久素材。サイズ展開豊富

6-2. プール・おもちゃ・便利グッズ・ドッグウェア

折りたたみペットプール

PVC製でエア不要。耐久性が高く設置も簡単(空気を入れるタイプだと、爪で引っ掻く可能性があります。)

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マンダリンブラザーズ フライングディスクトイ

水に浮きソフトな素材なのに丈夫と評価。

EZビーバーテイル S

救命道具にも使われている水に浮くロープを使ったおもちゃ。

水に浮くロングリード 5m 丸 ロープ 軽量 10m

おもちゃにつけるロープとして。

K9アンカー

杭などを打ち込めない砂浜などでも愛犬を係留できるおもりタイプ。


7. まとめ

犬の水泳は、心身の健康に良い影響をもたらす素晴らしいアクティビティです。一方で、安全管理や道具の選定、場所の確認を怠ると、大きな事故につながるリスクもあります。

飼い主がしっかりと準備と知識を持ち、犬にとって快適で安心な水遊び時間を提供することで、より深い信頼関係を築くことができます。ぜひ、本記事の内容を参考に、愛犬との水辺のひとときをお楽しみください。

愛犬が泳げるにようなるためのサポートも可能です。

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