夏の愛犬との散歩、運動に困っていませんか?
散歩も早朝、夕方などの涼しい時間に限られ、ドッグランに行っても日陰から出てこなかったり・・・。今夏はうちの子とどう過ごそうかと悩んでいる飼い主の皆様、「水遊び大好きな」うちの子にしませんか?
私がドッグイベントを運営していた当時、移動式プールを使い各地にある犬関連施設で「わんわんプール」を実施してきました。
毎シーズン数百頭に及ぶワンコに参加してもらいましたがそのほとんどが水遊びデビュー犬です。
最初はビビって水に足もつけられなかったワンコたちが、夏の終わりには気持ちよく楽しそうに泳いでいました。
その経験に基づいたポイントを今からお伝えします。
愛犬をプールで泳がせる意義(将来のことを考えて!!)
- 夏にうちの子と遊ぶ選択肢が増える
- 散歩やドッグランだけではほとんど真夏の日中に活動ができません。これ、ほんと大きいです!!
- ダイエットに優れている
- 言わずもがなですね。
- 老齢犬の運動不足解消、体力強化につながる
- 足腰が弱く、自力で立つことが難しいシニア犬(ライフジャケット必須)も浮力の力を利用して適度な運動が可能です。
3番目は特に重要です。シニアになって新たなことを覚えさせるには時間がかかります。
また、それが精神的負担となりより重い病気にかかれば元も子もありません。
年齢が若ければ若いほど順応力が高いので将来のことを考えて少しでも早く取り組むことが肝要です。
【ポイント:その1】ライフジャケットを必ず装着しよう!
最初から上手に泳げる(犬掻きができる)子もいますが、経験上できない子が多いです。
前足をバタつかせて前に進まず沈んでいく子、回転を始める子(ミニチュアダックスのような胴が長い犬種が多い)が多く、いきなり生身だと恐怖心をいたずらに増長させるだけで得策ではありません。
また、トラウマになればもう二度と水辺に近づいてくれないかもしれません。
まずはライフジャケットを装着し沈まない状態にすることが重要です。
また、背中に取っ手(引き上げ用の救助ハンドル)がついているジャケットであれば引き上げるときにとても便利です。
昔はS・M・Lぐらいしかサイズがなく、小さすぎる子は抜けてしまう危険性がありましたが、最近は細かく分かれていますのでうちの子のサイズに合った物を選んで購入してみてください。
おすすめライフジャケットのご紹介
安い商品も出回っていますが、愛犬の命を守る大切なツールです。
機能性や安全性を考えると多少高価でも良いものを購入することを強くお勧めします。
【ポイント:その2】飼い主も一緒に入って応援、呼び戻しをしよう!
うちの子をプールに入水させて見守っているだけの飼い主を見かけることがあります。
ワンコの立場に立って考えたときにどう思うでしょうか?とても不安だと思います。
理想は飼い主が一緒に入り、名前を呼んで戻ってきたら思いっきり褒めてあげることです。
プールに入れない場合は外から名前を呼んであげてください。
私たちはハイテンションが大好きだワン!高めのトーンで恥ずかしがらずいっぱい応援して、たっぷり褒めてね♪
飼い主自身が不安な表情を浮かべたり「かわいそう」とか感じていると犬にも伝わります。
「自分が水遊びしたり、泳いだら飼い主が喜んでくれている」という条件付けが非常に重要です。
ただ眺めていたり、心の中でエールを送るのではなく、しっかりと声を出してテンション高く一緒に泳いでいる気分になって接してあげてください。
飼い主が喜んでいる、楽しんでいることが最高のご褒美であり上達の近道なのですから。
【ポイント:その3】 すぐに諦めない!
うまく泳げない子(犬掻きができない子)は、前足をぴーんと伸ばしバタバタさせます。
そして、水しぶきが高く上がります。
その様な姿を見て「あーうちの子は犬掻きができないんだな」とすぐに諦めてプールから引き上げる飼い主がいます。
最初から、犬掻きができると思っている飼い主は実際多いですが、最初からできる子は稀です。
大切なことは、辛抱強くチャレンジし、励まし、応援し、飼い主のもとにたどり着いたらたっぷりを褒めてあげることです。
そうすると、犬は順応力が高いですから徐々にうまくなっていくのがわかります。
人間の子供だっていきなり泳げる子はいません。
根気よく取り組めばほとんどのワンコが泳げると言っても過言ではありません。
辛抱強く付き合ってあげてください。
注意すべき点
長時間泳がせない
長時間泳がせるのではなく必ず休憩時間を入れてあげてください。
1回あたり10分以内を目安としてください。
ワンコは想像以上に体力を消耗しています。
また、口や鼻から水が入りこみすぎるのもよくありません。
しばらく地上で休憩をさせてから、再度入れてあげてください。
持病を持っているワンコは必ず獣医師に確認を!
呼吸器疾患・心疾患など持病を持っている、皮膚病や皮膚に疾患があったりするワンコの水遊びは獣医師に相談をして判断してください。
絶対に目を離さない!
ライフジャケットもサイズ違いや付け方の不具合で足が紐に絡まったりすっぽり抜けてしまうことがあります。
そうなると、いきなり自分の力だけで泳ぐことになるワンコはパニックを起こしたり、溺れてしまうワンコもいます。
必ず目を離さずにいつでも助けることができる状態で遊ばせてください。
【関東編】プールデビューにもってこいのおすすめお宿2つを厳選!
プール好きワンコの聖地といえば「ドッグリゾートWoof」ドッグイベントクラブ運営時代にもこちらのプールで多くのイベントを実施させていただきました。
何と言っても25メートルプールは圧巻!大型犬も十分に満足できます。
基本飼い主がプールサイドからサポートすることになりますが、ロングリードなどをうまく使用して呼び戻しチャレンジしてみてください。(小型犬用のミニプールもあります。)
ワンコはもちろん、飼い主も大満足できるドッグリゾート施設といえばここ。
こちらもドッグイベントで何度かお世話になっています。
様々なタイプの水遊び施設があり、水遊びデビュー犬からスイスイ犬まで幅広く楽しめます。
飼い主も一緒に入ることができるのでうちの子ととことん弾けちゃってください!!
自宅の庭でプールデビューをさせるならこれ一択!
家で遊ばせるならほぼこのプールが王道となります。
私たちがわんわんプールで使用し始めてから急速に普及しました。
フレーム式のプールなのでワンコの爪で破れて空気が抜ける心配もありません。
ただ、あまり水を入れすぎると水道代がバカにならないので要注意!!
暑い夏はテントも必需品ですね!
泳ぐことが大好き先住犬「かおるこ」の話
我が家の先住犬「かおるこ」は当初は水が苦手でした。
ですが、あるアウトドアイベントで湖畔に行き泳がせることになりました。
ライフジャケットを着たうちの子をボートで沖に連れて行きそこから入水させます。
私たち夫婦は岸から我が子を呼び続けます。
必死に泳いでくるうちの子に感動し、たどり着いた時には涙して褒めまくりました。
それから、徐々に水が好きになり、泳ぎが上達し、最終的には水を見ると興奮し、自ら海や川に入り波に乗りながら気持ちよく泳いでいました。
投げ入れたボールもくわえ戻ってきては「もう一回投げろ」と何度も催促。
挙句、他のわんこが置いてきてしまったおもちゃも全て回収してきてくれました。
彼女が水遊びが大好きになってくれたおかげて夏の楽しい思い出がぐんと増えました。(天国でも水遊びしているかな・・・。)