飼い主と犬の絆を深める!引っ張りっこ遊びの効果と正しいやり方

愛犬との「引っ張りっこ」は、ただの遊びではありません。運動・脳への刺激・絆形成に効果的な理由を、科学的根拠をもとに解説します!

目次

引っ張りっこ遊びとは?

犬のおもちゃを使って、飼い主と犬が互いに引っ張り合う「引っ張りっこ」。一見単純ですが、犬にとっては非常に刺激的で、身体と心の両方に働きかける重要な遊びです。

もともと犬は、物をくわえて引っ張るという本能的な行動を好みます。その本能を刺激しながら、飼い主とのコミュニケーションも深められるのが、引っ張りっこなのです。

引っ張りっこが犬に与える3つのメリット

① 筋力・運動不足の解消

引っ張りっこは全身運動です。特に前脚や胸筋、首周り、あごなどの筋肉をしっかり使うため、短時間でも効果的にエネルギーを消費できます。

雨の日や散歩時間が短くなる日でも、室内で手軽に運動できるのが魅力です。肥満防止や関節の健康維持にもつながります。

② 脳への刺激と問題行動の予防

遊びの中で、犬は「引く力加減」や「タイミング」を考えながら行動します。これは脳への良い刺激になり、認知機能の低下予防にも役立つと言われています。

また、遊びの最中に「離して(ドロップ)」といった指示を出すことで、興奮していても指示に従う練習ができます。これにより衝動性が抑えられ、無駄吠えや飛びつきといった問題行動の予防にも。

離しての方法は下記サイトをご確認ください。

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③ 飼い主との絆を深める

引っ張りっこは飼い主と犬が一緒に「楽しみを共有」する遊びです。協力しながら遊ぶ中で信頼関係が強まり、「この人といると楽しい!」というポジティブな印象が定着します。

遊ぶ時の注意点と正しいやり方

効果的で安全な引っ張りっこを行うには、いくつかのルールがあります。

  • 犬の歯や首に負担がかからないよう、力を入れすぎない
  • おもちゃは柔らかく、噛みやすいものを使用
    • 靴下の中に咥えられるボールを入れるのもOK!
  • 「始め」と「終わり」を飼い主がコントロールする
  • 興奮しすぎたら一旦ストップする
  • 「離して」の指示ができるように練習する

犬に「勝たせる」こともポイントです。時にはおもちゃを犬に与えることで、達成感を感じさせ、より遊びを楽しんでくれるようになります。

かつては「遊びでは必ず飼い主が勝つべき」という説もありましたが、近年の研究でそれは誤解であることが示されています。ゴールデン・レトリーバーを対象に20回ずつ犬を勝たせる場合と負けさせる場合で比較した実験では、犬の自信(いわゆる支配性)に勝敗が影響しないことが確認されたようです。むしろ、遊び自体が犬の飼い主への従順な注意力を高める効果が見られ、勝敗に関係なく遊んだ後のほうが指示への反応が良くなったと報告されています。トレーナーなど専門家も「引っ張りっこでたまに犬に勝たせることは、犬に自信を与え、ゲーム自体をより楽しいものにする」と指摘しています。

まとめ:犬の幸福は「質の良い遊び」から

引っ張りっこは単なる遊びではなく、運動、脳の健康、そして飼い主との絆形成という三拍子そろった素晴らしいツールです。

「今日は散歩に行けなかったな…」そんな日こそ、室内での引っ張りっこ遊びを取り入れてみてください。毎日のちょっとした時間が、犬の幸せな日常につながります。

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