兄弟げんか、どう向き合う?多子世帯の家庭だからこそ伝えたい“親の姿勢”と“空気づくり”

「なんで今このタイミングでケンカするの…?」
家族で楽しい時間を過ごしている時、まるで空気を読まないように始まる兄弟げんか。
遊園地の順番待ち、外食中、テレビゲームの最中…その理由も「え、それだけ?」と思うようなどうでもいいことばかり。

でも我が家では、そんな“しょうもないケンカ”ほど、絶対に見逃しません。

なぜなら――
その場の空気を壊すということは、「みんなで過ごす時間を台無しにする」ということだからです。


目次

「その空気を壊さないで」親の口ぐせが、家庭をつくる

我が家で最もよく使う注意の言葉はこれです。

「どうでもいいことで空気を壊すな」

  • わざわざ余計な一言を言う
  • からかうようなイジりを繰り返す
  • 相手のミスを必要以上に責める

こういった行動が、家族全体の雰囲気を台無しにしてしまう。
その場の楽しい空気を読めずに台無しにするなら、それは叱るべきことです。

テレビゲームをしていても喧嘩になったら即終了。
「喧嘩してまでやるゲームなんて、意味がない」というメッセージを徹底しています。


兄弟喧嘩をすると、それ以上に“親が怖い”

子どもにとっては、「どっちが悪いか」よりも「どれだけ怒られるか」のほうがリアルな感覚です。

そこで我が家では、喧嘩をすれば親が本気で怖いという“空気”を刷り込んできました。

  • どちらかの肩を持たない
  • ケンカ自体に厳しく対応する
  • 一貫して「その場の空気を守る」姿勢を見せる

この繰り返しが、家庭内の秩序と安心感の軸になります。

子どもは次第に「喧嘩=空気が悪くなる=親が本気になる」と学習し、無駄な衝突を避ける選択を自分でできるようになっていきます。


親には“都度指摘する根気”が求められる


“どうでもいい喧嘩”を放置することで、家庭内の空気が乱れることが習慣化されてしまう。

だからこそ、根気よく指摘しています。

「今、それ必要だった?」
「それで誰か得した?」
「空気が悪くなった原因はどこにあると思う?」

一つ一つ冷静に、でも本気の姿勢で伝える
それを繰り返すことで、子どもは“空気を読む力”を自然に身につけていくと思っています。


“ありがとう”は家庭の最重要キーワード

我が家で徹底しているもうひとつのこと。
それは、どんなに近しい関係でも「ありがとう」は必ず言うこと

  • お茶を取ってくれた
  • お皿を片付けてくれた
  • 静かにしてくれた

そんな些細なことでも「ありがとう」を忘れない。

兄弟・親子間だからこそ、「ありがとう」をきちんと伝える。
それが、家族という最小単位の“人間関係の土台”になります。


親にとっての一番の幸せは、兄弟が仲良くいること

我が家では、こんなこともずっと伝え続けています。

「親にとって一番の幸せは、兄弟が仲良くいてくれること」

たとえ兄弟であっても、

  • 思いやりを持って接すること
  • 時には「譲る」「我慢する」こと

そういった姿を見せてくれるだけで、
「育ててきてよかった」と思えるのです。


兄弟げんかが将来に与えるかもしれない影響

日々の些細などうでも良い喧嘩の積み重ねが、彼らが大人になった時、助け合うことができなくなったり、疎遠になる遠因になるかもしれないと考えています。

幼い頃の家庭内の空気は、意外と一生残るものです。
だからこそ、今この時期に「仲良かった思い出」をたくさん作っておくことが、将来の兄弟関係をあたたかくする基盤になると信じています。


🍀 とは言っても、思い通りにはいかないのが現実です

ここまで書いてきたことも、すべてがうまくいっているわけではありません。

  • 「また同じことでケンカしてる…」
  • 「言っても響かないな」

そんな日もたくさんあります。
親もまた、反省と改善の毎日。

家族って、正解のないプロジェクトみたいなもの。
だからこそ、柔軟にアップデートしながら続けていくことが大事なのかもしれません。

まだまだくだらないきょうだいげんかは跡をたちませんが、子供達が大人になっても兄弟が手を取り合い、助け合って生きていく日を想像して取り組ん言い続けたいと考えています。

兄弟のドンである長女は今年大学1年生。最近では彼女が兄弟での不毛の喧嘩が始まろうとしたとき、私たちに代わって指導に入ってくれます。嬉しい瞬間です。

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